「BPS model」を臨床に落とし込む

こんばんわ!痛みのミカタ講師の玉田です。今日のテーマは「BPS model」についてです。

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BPS modelとはBiologicalpsychology Social model(生物・社会・心理モデル)で1977年にEngelによって体系化されたモデルです。」

The need for a new medical model(1977)

「痛みとは身体に加えられた刺激に対する感覚としての痛み(侵害受容)だけでなく、情動の要素も含んでおり(痛み知覚)、それが心理社会的な因子により装飾されて苦悩が形成され、周囲の環境に対する反応(痛み行動)が生まれるという概念」

つまり臨床では「痛覚」だけでなく、「情動」「苦痛」「痛み行動」に対してもアプローチが必要であるということです。

画像の説明

我々が学生の時に学んだ痛みの治療戦略はいわゆる『生物医学モデル(損傷モデル)』と言われるもので、何かしらの【構造的な疾患】が痛みの原因であると考え、背骨の歪みやズレを治療の対象としていました。また整形外科では画像でわかる目に見える異常、例えば「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「すべり症」「変形性膝関節症」などを痛みの原因と考え治療してきたわけです。

このような治療モデルの場合、痛みを訴える患者の身体には何かしらの痛覚刺激が入力されて痛みを感じていると考えられますが、多くの研究から、ヘルニアなどの構造的な異常があったとしても痛みを訴えない人も多いですし、手術をして構造的な疾患を治療してもなお痛みを訴える方々もいらっしゃいます。

そうした中で、近年、痛みの治療モデルが「生物医学モデル」から「心理社会的モデル」へと変わってきました。

『残された大きな課題は医療従事者への教育である。慢性痛を生物心理社会モデルで捉えて診療するという医学教育は今まで行われていなかった』痛みの集学的診療:痛み教育コアカリキュラム序文

そうなんです!!我々は慢性痛の治療戦略を学校で学んでこなかったのです。急性痛と慢性痛とでは治療戦略が異なるのです。

今年2月29日、3月1日にオーストラリアからNOI(Neuro Orthopaedic Institute)の講師Tim・Cookが来日し、日本で初の「Explain pain」が開催されます。

・現代の医学的アプローチ、リハビリ的アプローチで改善しないのはなぜか?
・なぜ人は痛みを繰り返すのか?
・なぜ人は痛みを継続的に持ったまま生きているのか?
・何が痛みを作り出すのか?

痛みオタクとしてはこれは行っちゃいますよね笑笑
世界レベルの痛みの説明、患者教育をしっかり学んできます!!
そして日本の痛みのミカタ連続講座(2020update版)にも取り入れていく予定です。

(動画のロリマー・モーズリーも6月に来日されますよ!!)
第1回目講座「認知」復習はこちら

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