「痛覚」と「知覚」の違い

こんにちは!痛みのミカタ講師のタマダです。今日は風が冷たいですね。。さて、今日のテーマは「痛覚」と「知覚」の違いについてです。

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痛みは五感と同様に感覚のひとつであり、痛覚として「痛い!!」と脳で認知されます。つまり、侵害刺激入力→侵害受容器→興奮→伝導伝達→脳へとその感覚は伝えられます。

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しかし痛みは、実は痛覚ではなく、『知覚』なのです。脳内に届けられた痛覚の刺激を意味づけて【痛み】を認知しているのです。

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そしてこの『知覚』は末梢からの侵害刺激がなくとも、脳内での過去の記憶や先行きの予期などによっても痛みを出力することができるのです。

よって、国際疼痛学会による痛みの定義にもあるように、実際の組織損傷がなくても、痛みは【不快な感覚および情動体験である】と言えるのです。

普段臨床で患者さんが訴える痛みを「感覚」としての痛みのみを治療されている先生方も多いのではないでしょうか?

侵害刺激『入力』に対してアプローチすることも大切ですが、脳内に認知された『出力』としての痛みに対してアプローチすることは慢性疼痛治療においてはさらに重要です。

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2月24日(月祝)の「痛みのミカタフェス」では学校では教わらなかった新しい痛みの評価分類の仕方もお話する予定です。

可動域制限もなくなり、筋肉の緊張も取れているのに変わらず訴える痛み。それはもしかしたら「痛覚」としての痛みではないのかもしれません。痛みは複雑です。痛みについて興味が先生は一緒に痛みの探求をしましょう!!

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